コミュニケーション達人への道

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第7回
「話す力」を「お金」に変える習慣」スピンオフコラム 「シンプル・メッセージ」と「インパクト・キーワード」の力

2014年1月27日に、かんき出版より「「話す力」を「お金」に変える習慣」を発売開始いたしました。今回と次回はこの書籍のスピンオフ企画としてお届けします。

今日は「「話す力」を「お金」に変える習慣」の「第一章 話す力をお金に変えるエグゼクティブの巻き込み術」より、「シンプル・メッセージ」と「インパクト・キーワード」の力について。

私は現在テレビ通販番組に1,2ヶ月に一度のペースで出演しています。
テレビ通販というのは画面の向こうにいる不特定多数のお客様に向かい、対面販売と実演販売の手法を取りいれたプレゼンテーションを展開し購入を促していく番組です。お客様の反応が解らない状態で、テレビの前に座っている人の意識を商品に惹きつけ、購入というアクションをどれだけ多く取っていただくか、それが勝負です。

もともとプレゼンテーション自体が苦手ではなく、むしろ得意だった私の小さな自信をガラガラと崩してくれたのが、このテレビ通販でした。(笑)なぜかというと、ビジネスプレゼンテーションとは異なったテクニックが必要であり、それが私には足りてないと気付かせてくれたからです。けれどビジネスプレゼンテーションとテレビ通販に共通する重要なポイントがあります。それは短くて解りやすい言葉を使った「シンプル・メッセージ」と人の心を動かし印象に残す「インパクト・キーワード」です。

例えば、強く強調したい特長やアピールポイントについての説明を長く、熱く語れば語る程、冗長なフレーズとなり、それは「WORDS」ではなく「SOUND」と認識されてしまいます。「SOUND」と認識されてしまうと、番組を消されてしまうかチャンネルを変えられてしまい、販売にはつながりません。

これは、テレビ通販だけでなくビジネスプレゼンテーションやスピーチでも十分応用できます。
スティーブ・ジョブズや、村上春樹さん、最近では記憶に新しい滝川クリステルさん等の心に残るプレゼンテーションやスピーチはこの二つのポイントをしっかりクリアしています。
「シンプル・メッセージ」はそのメッセージを理解する対象を広げてくれます。小学生でも老人でもわかる言葉でメッセージを発信すれば、文字通り小学生からご年配の方まで広く届けることができますが、難解な表現や専門用語を使う事でその範囲を狭めてしまいます。
けれど、解りやすい言葉だけをつなげていくと、印象に残りません。だから「インパクト・キーワード」を入れて相手の心にぐっと突き刺していく必要があるのです。

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