コミュニケーション達人への道

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第15回
笑う門には福来る ~笑顔のちから~

表情が豊かで、ジェスチャーをコミュニケーションに上手く用いる事ができる欧米人に比べ、日本人は「何を考えているかわかりにくい」と言われることが少なくありません。

先ごろのオリンピック招致プレゼンテーションでは、安倍首相をはじめとするプレゼンテーターがさぞやトレーニングを積んだのであろうと感心してしまう位、見事なノンバーバル(非言語)コミュニケーションテクニックを駆使したプレゼンテーションを展開し、見事東京にオリンピックを招致することに成功しました。
しかしながら、ワールドカップでの各国プレーヤーとサポーターのメディアに対するリアクションを観ていると日本人は“感情”を伝えることに関しては得意でないというより、感情を人前であらわにする事に対して抵抗感があるのだろうと感じます。
もちろん、私も日本人の一人ですから強い感情を表現する事に対して抵抗があります。私たち日本人には喜び、悲しみ、怒り、落胆などの感情を現す前に「今、この感情を表現してよいのか?」と自問自答してしまう様なところがあるのかもしれません。
けれど、ことわざにある “笑う門には福来る”は脳科学的な根拠や心理学的な証明がされていることは事実です。例えば“笑う”とエンドルフィンや成長ホルモンを前頭眼窩皮質が出すそうですが、これは色々な成人病に対する治癒効果があるという説もあります。

好きな曲の一つにハイロウズの“日曜日の使者”という歌があります。これは日曜日にオンエアされているダウンタウンの“ガキの使い”を観た甲本ヒロトさんがインスパイアされ出来た歌ではないかという説はファンの間で有名です。

たとえば世界中がドシャ降りの雨だろうと
ゲラゲラ笑える日曜日よりの使者(“日曜日の使者”歌詞より)

とても落ち込んでいる人が、ゲラゲラ笑うことによって救われたのではないかと推察したくなるような歌詞です。

また、介護施設や養護施設を利用している方々が動物と触れ合う事により心を癒すペットセラピーやイルカと触れ合うドルフィンセラピー等も、動物に触れることでほっこりと”笑う“力を使った心理療法でしょう。

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