第19回
“がんばれ“と言っていい人とダメな人の違い
2014.09.29 [西澤 史子]
しかし、ニュートラルな状態以下の人に対しては、“がんばれ”の言葉を使わない様にしてください。この様な精神状態は、“がんばった”結果、上手くいかず思い悩み、自信を喪失したり軽度の鬱になっていたりしています。更にこの様な状態が解りにくいという点に気をつけなくてはなりません。自分を鼓舞する為、一種の躁状態となり、いつも以上に笑顔で元気そうに振舞うことも珍しくないのです。表面的な事象で相手の精神状態を判断して対応を誤ると、鬱が進み、重症化させます。
ではどのように判断するのかというと、この二つの質問で判断をします。
「最近夜ちゃんと寝てる?」
「最近ちゃんと食事してる?」
心と体は繋がっています。心の不調は必ず体に現れます。けれど初期はこの二つに現れるのでどちらかひとつでもNOという返答だったら、“がんばれ”という励ましは使わない方が良いでしょう。二つともNOだった場合、かなり心配な状態です。そっとしておかず、関心と気を配りつつ休息を取る事をすすめしょう。
この様な状態の人に対しては話を聞いてあげてください。その際、アドバイスや提案は相手が求めない限りしない様にします。しっかり話を聞いて、共感する。これだけで十分な場合がほとんどです。
悩みやストレスは口に出すことで90%が解消されるとも言われています。心が風邪を引いている人に対しては“がんばれ”の代わりに話をしっかり聞いて要因を吐き出させてあげましょう。風邪が治り、ニュートラルな状態に戻ったら〝がんばろう!“と励ましてあげてOKです。
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