第20回
尊厳欲求と自分を愛するという事について ~前篇~
2014.10.14 [西澤 史子]
1943年にアメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱した人間の欲求を5段階のピラミッド階層に分けた「マズローの5段階欲求」、晩年のマズローはこれを6段階欲求に修正しています。
これは、低い段階の欲求が充たされないと、その上の欲求は充たされないという定説です。
生理的欲求・・・食べる、寝るなど人間が生きていく上での最低限必要な欲求です。日常生活をつつがなく送っている人は原則充たされています。
安全欲求・・・・安心、安全に生活していきたいという欲求です。例えば戦時下の国ではこの安全欲求が脅かされている状態です。
社会的欲求・・・愛情欲求とも呼ばれ、他社に受け入れられ集団に属していたいと願う欲求です。学校、会社、組織、家族の存在がこの社会的欲求を充たす為の環境要素となります。
尊厳欲求・・・承認欲求とも呼ばれ、他社や社会から価値ある存在だと認められたいと願う欲求です。ここから内的に充たされたいという高次欲求になります。
自己実現欲求・・・夢や自分がなりたい姿、成したいことの実現や自分自身の成長を願う欲求です。
自己超越・・・・自分のエゴを超越し、属するコミュニティの発展を願い、達観した意識をもつ領域です。ある程度の人生経験が必要で、この領域に到達できる人は全体の2%程度と言われています。
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