第26回
感情コントロールが女性活躍の鍵
2015.02.12 [西澤 史子]
女性の活用、登用やキャリアアップを積極的に応援しているアベノミクス。
具体的な施策や取組みはずれているものが多いものの、働く女性の一人としては粗探しをするのではなく、まずはこの取組み自体を応援していきたいところです。
この様な時代の流れもあり、最近はビジネスシーンで女性の決裁者や役職者に会う事も珍しくなくなってきています。一度エンジンがかかると猪突猛進になるのは男性よりも女性に多く、だからこそ女性がけん引する流行は”ブーム“になりやすいのです。しかしながら、冷めるのも男性より早い為、女性がけん引するブームは短期的になります。そして”フォルダー分け”でなく“上書き”する傾向が強い女性は飽き、冷めてしまった対象をきっぱり忘れていきます。女心と秋の空。女性相手のビジネスを展開されている人は、この点を考慮したマーケティング戦略が必要です。
そんな気まぐれ気質の女性は、男性に比べ感情の浮き沈みも激しく、好き嫌いもはっきりしています。その分、その感情が相手に伝わりやすく、ビジネスシーンでの活躍を阻んでいます。例えば、気に入っている人を依怙贔屓し、嫌いな人に対しては無視する、嫌がらせをする等の振る舞いは男性との教育格差が無くなり、社会進出が進んでも女性に多くみられます。昨年フジテレビで放映されて話題となった沢尻エリカさんのマウンティング女子のドラマですが、大げさに演出されている部分はあるものの“こういう人いる!”と思わず叫んでしまいました。感情が表に出やすいだけでなく、言葉で何かを伝える力も幼少期から“おしゃべり”で鍛え上げている為、女性と会話で真っ向勝負になるといささか厄介です。言葉だけでなく、泣いたり怒ったりなどのノンバーバル(非言語)コミュニケーションスキルを効果的に活用して対峙してきます。例え、根拠や論拠が明確で正論だったとしても、女性が感情的になると議論の着地点が失われます。着地点を失った議論は、堂々巡りの口げんかの様相となり、大抵男性が根負けするか、暴力的に解決する等後味の悪い終わり方となるのがオチでしょう。これでは議論の勝ち負けいずれを手にしても、その人との関係を悪化させてしまいます。
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