コミュニケーション達人への道

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第27回
怒りの感情を消化するには

「怒り」と「悲しみ」の感情を上手く消化できないことから人間関係のトラブルを招いてしまい、悩みへ繋がっている人が多いのではないでしょうか。
「怒り」も「悲しみ」も長く抱えていると大きな心の負担となり、ストレスや鬱などで体を壊してしまう場合もあります。特に「怒り」の感情をコントロールできないと昨年末の某議員の逆キレ会見の様に、取り返しのつかない事態を招く要因になります。

「怒り」の感情はどのようにして生まれるのでしょうか。

「怒り」はアドレナリンとノルアドレナリンという二つのホルモンが大きく関係しています。二つとも交感神経系のホルモンで、運動や興奮、闘いの場面で活性化されるホルモンです。
簡単に違いを説明すると、アドレナリンは興奮のシグナルを体全体に送り、ノルアドレナリンは思考や意識の活性化をするシグナルを脳へ送っていると言われています。いわゆる怒りっぽい人というのは交感神経が活発でアドレナリンとノルアドレナリンが出やすい人と言えます。自分が怒りっぽいと自覚している方は交感神経を活発し、この二つのホルモンを分泌しやすくしてしまう食生活や習慣が多すぎないか見直してみましょう。

(1)喫煙
ニコチンは副腎を刺激し、アドレナリンを分泌させます。タバコの煙でもうもうとしている新聞社や編集部のシーンが昭和時代を描くシーンで出てきますが、この時代、「物書き」の人にとって脳を活性化させるニコチンは、その依存性と共に手放せなくなってしまったのかもしれません。

(2)カフェイン
ニコチンと同様に副腎を刺激し、アドレナリンが分泌されることで身体が興奮し眠気が覚める作用があると言われています。集中して何かを書く時に手放せないコーヒー。私もこれは止められない習慣です。現に、今もコーヒーを飲みながらこの原稿を執筆しています。

(3)糖質過剰の食生活
インスタント等のジャンクフード、お菓子、スナックや糖類の多い飲料は、高血糖を引き起こし、その上昇した血糖値を下降させるインスリンを過剰に分泌させ、結果的に低血糖となり、アドレナリン・ノルアドレナリン分泌へと繋がります。一時、ペットボトルの炭酸飲料を飲み過ぎるとキレやすい子供になると言われましたが、この様な根拠に基づく仮説でしょう。



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