第16回
うっかり!「箸のタブー 20仕草」
2011.11.15 [藤井 寛子]
食事中、一緒に食事を楽しんでいる人を不快な気持ちにさせてしまう、間違った箸の使い方を「嫌い箸」といいます。意外と知っているようで知らず知らずのうちにやってしまいがちな無作法なマナー違反です。
ここで、この「嫌い箸/箸のタブー 20仕草」を再確認してみましょう。
- 迷い箸-料理の上で、箸を持ったまま手を動かし、何に手をつけようかと迷うこと。
- 揃え箸-ばらついた箸先を皿の上で突いて揃えること。
- 刺し箸-取りにくいものや箸で切りにくい料理を、箸で突き刺して食べること。
- すくい箸-豆腐や豆などを二本の箸を揃えてスプーンのようにすくって食べること。
- 空箸-料理に一度箸をつけたのに、食べないで、そのまま箸を置くこと。
- 寄せ箸-手を使わないで、箸先で食器を手前に引き寄せること。
- 回し箸-お椀の中で、お味噌汁などを箸でぐるぐるかき混ぜること。
- とき箸-箸の先をこすり合わせること。
- 指し箸-食事中に、箸の先で人を指すこと。
- こめ箸-一度にたくさんの料理を箸で口の中へ押し込むこと。
- たたき箸-箸で食器の縁をたたくこと。悪霊を招く行為とされています。
- ねぶり箸-箸の先についたものを口でなめてとること。
- 探り箸-料理の中身を確かめようと、美しい盛り付けを崩して箸で強引に探ること。
- すかし箸-骨付きの魚を食べるとき、中骨を外さないまま、中骨の上から下身をほじって食べること。
- 渡し箸-食事の途中、箸を箸置きに置かないで、食器の上に渡し置くこと。
- 移り箸-いったん取りかけた料理から他の料理へと箸を移すこと。
- 涙箸-汁けの多い料理や醤油など、箸先からポタポタと汁を垂らしながら食べること。
- 膳越し-膳の向こうの遠くの料理に腕を伸ばして、箸で持ち上げようとすること。
- 振り上げ箸-箸を持ったまま会話のリズムを取る仕草。箸先を手の甲より高く振り上げること。
- 持ち箸-箸を持ったまま、他の食器を持つこと。
さて、まだまだ他にもある「箸のタブー」ですが、この中で皆さんはいくつ知っていましたか?思い当たる仕草はありませんでしたか?
今一度、「箸の正しい持ち方」から見直して、社会人として恥ずかしくない「美しい箸使い」を身につけ、印象UPにつなげましょう。
■食べ終わったときのポイント
食事が終わったら、感謝を込めて、箸は箸置きに置きます。
割り箸で、箸置きがない場合は、千代結びにした箸袋の中に箸先を入れます。
割り箸で、箸置きがある場合は、箸袋に箸を戻して、奥まで全部を入れずに、端を長めに下へ折り込み、箸置きに置きます。
コメント