How to be a Gentleman

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第12回
レストランの中座はマナー違反! そのときナプキンはどうする…。

テーブルマナーで一番大切なことは、その場にいる全ての人が気持ちよく楽しい時間を過ごし、料理を美味しくいただくための「気遣い」です。

レストランで思わずしてしまう行為に「中座」が挙げられます。「中座」は行儀が悪いこと、と日本で昔からいわれているように、西洋東洋を問わず「良し」とされておらず、マナー違反です。やむを得ない場合を除いて、レストランでは最初から最後まで、席を外さないで食事と会話を楽しむことが「良い作法」といえます。

昔の芸者さんや芸子さんは、お座敷で不作法にならないように、水を飲むのを控えていたそうです。これは、エチケットというよりは、心掛けの違いです。なるべくなら、食事の前には用事や手洗いを済ませておくようにしましょう。

以前こんなことがありました。英国のホテルのレストランで友人とディナーを楽しんでいた時のことです。日本人と英国人のビジネスマンらしき数人のグループが隣のテーブルで食事をしていました。その中の1人の日本人男性がいきなり席を立とうとした時、同席していた英国人たちも一緒に立ち、後ろでは、ウエーターが椅子を引いていました。それを見た同僚らしき日本人の男性は、後ろでウエーターが椅子を引こうと待っていましたが、「どうしたんだろう?」と、慌てた様子のまま座っていました。
結局、全員がもう一度着席し、何かを話した後、日本人男性はひとり謝りながら中座しました。英国では、誰かが席を立てば全員が立つ、そして、お客が席を立つ場合は、ウエーターが椅子をひくということが、作法の一つなのです。
また、米国のディナーでは半数の客が“手を洗い”に席を立つそうですが、仏国では滅多に見受けられません。よほどのことがない限りは「中座」は避けたいものです。

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