第11回
紳士は我慢!の優雅な時間(ひととき)
2011.09.06 [藤井 寛子]
ウェスティンホテル東京 ザ・ラウンジのアフタヌーン・ティー
ここで、アフタヌーン・ティーに出てくる「三段スタンド(Three Tier Stand)」のいただき方をご紹介しましょう。
まず一番下の皿にあるサンドイッチからいただきます。次に、真ん中の皿のスコーン、最後にペストリー類(焼き菓子)という順にいただきます。同時に全てのお皿の料理に手をつけたり、下の皿に戻っていただくことはしません。もともとはコース料理だったので、ほくほくのスコーンを食べた後にサンドイッチをいただくのは、デザートを食べた後にオードブルに戻るようなものなのです。ですから、スコーンに手をつけたら、サンドイッチはそのまま残すことになります。
150年以上も前に、貴族夫人の間でもてはやされたアフタヌーン・ティーですが、今や様々な世代が新しいトレンドを生み出しています。
また、ロンドンでもいくつかのホテルでは、アフタヌーン・ティーを「ホスピタリティの象徴」としてとらえ、「居心地の良い空間の提供」に力を注いでいます。
そんな居心地のいい空間にあってもやはり、「紳士」は変わらず「我慢(patient)」が必要なのかもしれません。
The Ritz Hotelでの優雅なアフタヌーン・ティー。紳士としては我慢の「忘れ難い午後のひととき」を体験した父でした。
9月の花ことば
りんどう ~気づかう心~
深みのある青紫色が清々しい、秋を感じさせてくれる草花です。
目の届く所に数本飾るだけでも、イライラを落ち着かせてくれます。
花ことばの通り、自分をも気づかう心を芽生えさせてくれる花です。
自分自身を見つめ直したい時にそっと飾ってみてはいかがでしょうか。
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