第6回
~一期一会~ 富山編② Our Retreat 隠れ家を探して
2011.06.21 [藤井 寛子]
地元ゆかりのある著書や
センスのいい選書が並ぶライブラリー
現代美術の分野において、大きな注目を集める作家達が参加したその美しい空間は必見。陶芸、彫刻、石彫刻、ガラス造形、金属、洋画、蒔絵、陶磁器、日本画などがこのホテルではさりげなく飾られている。まるで美術館そのものである。がしかし、美術館と違うのは、それらを隔離するものがない。「壊れたら壊れた時。“本物”をお客様に直に見て頂きたい。」というオーナーの真髄は、私が英国でお世話になった画商宅を思い出させた。「子供からお年寄りまで、“本物”を五感で見て感じてもらいたい。」と、特にセキュリティーは重視していない。
リゾート気分を満喫できる、洗練された和モダンな部屋
「本当に楽しかったね。ゆっくり出来たね。」と自宅に着くや否や、忘れ物に気付いた。ホテル内で買った和三盆のお干菓子など…。電話で母が、「宅急便で送って下さっていいわ。でも、和三盆のお菓子は壊れるといやだから結構よ」と。暫くすると、なんとホテルの方が直に届けて下さった。お詫びとして美味しいケーキとともに。自宅の金沢と富山はさほど遠くはないといっても、その日の内に車で届ける…といった最高のもてなし。北陸を代表するクラスリゾートといわれる所以をここでも垣間見た。さすが!と言わざるを得ない。
「もう一度、夫婦という旅に出る」最高の場として選んだ「リバーリトリート雅樂倶」。喜んでくれた両親の朗らかな笑顔は、私を温かい気持ちにしてくれた。
●リバーリトリート雅樂倶
http://www.garaku.co.jp
コメント