第1回
真のダンディズム
2011.04.12 [藤井 寛子]
『男性のマナーは、鏡に映し出された、その人自身の肖像である』とは、ドイツの詩人ゲーテの言葉です。社会生活においては、いかに正しい振舞いをするか、好感をもたれる基本的な社交上のマナーや品格が身についているかこそが、現代の紳士に必要とされ意味するものだと言えるでしょう。
私は今、印象に残る上品な作法講座“How to be a Lady”の講座を開いています。世界でも通用する、自分らしく、しなやかに輝く魅力ある素敵な日本女性になっていただくために、“女性らしい美しい立ち居振る舞い”をベースに、私が英国やスイスで学んだ国際的マナーやプロトコール(国際儀礼)にアレンジを加えてアドバイスをしております。
アジアの美・日本の女性をもっと素敵に輝かせるためにも、日本の男性には欧米の紳士に負けない身のこなしと気品が備わった紳士でいてもらいたい…と願っています。それは、単にスマートに女性をエスコートするといったものではありません。また、ただ高価なスーツや小物を身につけることが“紳士になる”ことでもありません。上質なものを品よく装うことはセンスのある欧米の成功者の特徴ですが、裕福であることをひけらかすのではなく、最上質を知りつつも控えめであることが、“真のダンディズム”なのです。
社交のツボ学として、この“How to be a Gentleman”では、未だに引き継がれているクラシックなマナーやスタイルについて、それらのいくつかは今日では不適当とされることから“真なる紳士”とみなされなくなる…、といった注意点も含めて、私の体験から役に立つお話をしたいと思います。
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