第24回
中華料理の上手な頂き方
2012.05.22 [藤井 寛子]
最近は、会合やちょっとしたお食事の際に、中華料理店を選ばれる方も多くなってきたように思います。
皆さんがよく耳にするのは、「西洋料理の頂き方」「日本料理の頂き方」だとおもいますが、今回はあまり知られていない「中華料理の上手な頂き方」をご紹介しましょう。
1.前菜
円卓に、大皿にきれいに盛られた数種類の冷たいものと温かいものが出てきます。この前菜は、食事が終わるまでテーブルの上に置かれたままなので、いつ食べても構いません。
一度にたくさん取らず、またきれいな盛り付けを崩さないように気をつけて、数種類ずつ取って頂きます。
2.スープ
スープは、大きな器に全員分のスープが入れられて出されます。それをスープ用の小さな器に取り分けて頂きます。給仕の人が取り分けてくれるお店もあれば、自分たちで取り分けるお店もあります。
頂くときは、一口でいただける分だけレンゲですくいます。これは西洋料理のスープの頂き方と同じですが、音をなるべく立てないようにして頂きます。
レンゲは、人差し指を溝に入れて、親指と中指ではさむようにして持ちます。
そして、レンゲの斜めになった部分に口をあて、流し込むように飲みます。
3.主菜
魚介類・牛肉・豚肉・鶏肉などの食材を、蒸したり炒めたりした料理が出されます。何品か同時に出された場合は、味の薄いものから頂くようにしますが、コース料理などであらかじめ決まった順番で出される場合は、出された順番で頂きます。西洋料理と同じくフィンガーボールが出される食事(エビ・カニ・北京ダックなど手で頂くもの)は、フィンガーボールを使用します。
通常、テーブルの上に取り皿が積み重ねてありますので、料理の味が混ざらないように、一品ごとに取り替えるといいでしょう。お皿が足りなくなれば、追加してもらうようにしましょう。
4.ご飯・めん類
ご飯類も大きな器で出てきますので、自分のお皿に取り分けてから頂くようにします。スープと同様、お店によっては取り分けてもらえるところもあります。
頂く時は、一口ずつレンゲですくいます。
残り少なくなった場合は、皿の手前を少し持ち上げて向こう側にすくうようにします(スープと同様です)。このとき、お皿は持ち上げないようにします。
めん類は、器を持たず、はしを使って頂きます。この際、もう片方の手でレンゲを持ち、レンゲでめんを受けながら頂くと、上手に頂けます。
コメント