蒸し暑くなってくると、昼食は「手軽に・早く・さっぱりとした食事で済ませたい…」と思う方も多いと思います。
そんな時、まず思いつくのが蕎麦(そば)。

めん類の食べ方にはさほど注意を払わない方も多いかと思いますが、Gentlemanとしてはやはりすてきに頂きたいものですね。そこで、GentlemanにもLadyにも共通する「ざる蕎麦の頂き方」をご紹介しましょう。

まず、ざる蕎麦の盛り付け方には、大きく分けて2種類あります。「平盛り」と「山盛り」です。基本的には、盛られた順の逆から頂くと、絡まずにきれいに頂けるといわれています。また、のびないうちにササッと頂くことも重要です。

「平盛り」の場合は、右端の手前から食べ始めるようにしましょう。これは、西洋料理の頂き方とは逆ですね。
「山盛り」の場合は、山のように高く盛り付けられた上の部分から食べ始めます。下から食べ始めると崩れてしまい、見た目もよくありません。

「平盛り」「山盛り」に共通するマナーは、一度に蕎麦をたくさん取りすぎないこと。一口で食べられる量だけはしで取ります。(パスタを頂くときと同じですね)
蕎麦ちょこは、手で持って頂きます。口まで近づけることで、そばつゆがはねることを防ぎます。

次に、ざる蕎麦をよりおいしく頂くために、薬味(ワサビやネギ等)のつけ方をご紹介します。(お店によっては、蕎麦自体の味を味わってもらうために薬味を付けない所もあります)

香りを楽しむ料理でもある蕎麦は、まずは蕎麦汁(そばつゆ)には何も入れずに、蕎麦と蕎麦汁だけを楽しみます。蕎麦汁は、そのお店で代々受け継がれてきた味です。その味を堪能しましょう。その後、少しずつ薬味を入れます。そのほうが、つゆの香りの変化を楽しむこともできますね。

ワサビは、蕎麦ちょこにいれてかき混ぜるよりも、蕎麦に直接つけて頂くことをお勧めします。そのほうが、蕎麦汁が濁らないからです。