第33回
おでんの上手な頂き方
2012.11.27 [藤井 寛子]
酒屋や屋台のようなカジュアルな場所では、「串に刺して煮たもの」があります。その場合、串ごと持ち上げて食べても構いませんが、場所によっては串から外してはしを使って食べる方が良い場合もあります。
「野菜の五目煮」や「もち入りきんちゃく」、また「しらたき」などは、一口大に切って食べようとしても、中から具がこぼれたりして、なかなか食べづらいものです。これらを食べる場合は、結び目を先に食べず、端から食べると良いでしょう。
次に、おでんにつきものの「練りからし」のつけ方について。
まず「練りからし」を付けるのは、殺菌作用を期待した昔の人の知恵ともいわれています。
「練りからし」は、からし入れから直接たねに塗ることはせず、まず取り皿の内側に付け、それをはしで適量たねにつけるとよいでしょう。
また、「練りからし」を煮汁に溶いてしまうと、汁がにごって、からしの香りもおでん汁の味も失われてしまうので、避けましょう。なお、汁は口を付けて飲んでも構いません。
おでんは、味付けもたねの種類も地方によって様々のようです。
寒い季節は、色々な土地のおでんを楽しみ、温まるのもいいかもしれませんね。
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