第2回
春の祭典
2013.03.12 [藤井 寛子]
ちなみに私も、毎年節分が終わるとおひな様を納戸から一つ一つ丁寧に箱から出し、一段目から七段目まで並べます。
にっこりと笑っているように思えるおひな様を見て、「お久しぶりです!今年もこの日が来ましたね」と問いかけながら飾りつけをするのは、いくつになっても楽しいものです。
数日前から母がコトコトと煮て作った香り高い甘酒と、祖母が具材を一つ一つ丁寧に煮て作った色鮮やかなちらしずし。そして、輪島塗のきれいなおわんによそわれたハマグリのうしお汁は、食卓をいつもより一層華やかにしてくれます。
春の華やかさをより一層楽しめるのも、冬の長い北陸ならではないかと思います。
日本の行事を次世代へと伝えるのも、私たちの大切な使命ではないでしょうか。
皆様も今一度、ご実家に伝わるひな祭りの祝い方を見直してみませんか?
すてきな思い出がよみがえると共に、家族でお祝いできることのありがたみを改めて感じることでしょう。
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