第6回
お中元の贈り方マナー
2013.07.09 [藤井 寛子]
「今年も○○先生にお中元を送ったら、喜んでもらえるかしら?」
「今年は○○さんに何を贈ろうかしら…」
皆様は既に、お中元の手配はしましたか?それとも、まだ迷っていますか?
今回は、お中元の贈り方についてお伝えします。
早いと5月の終わりころから、デパートなどにはお中元コーナーが設けられ、手元にはお中元のカタログが届きますが、毎年お中元選びで頭を悩ませる方は少なくないようです。
お中元は単に品物だけでなく、気持ちも一緒に相手に届けたいものです。
お中元は、日頃お世話になっている勤務先の上司や得意先、仲人、親族、習い事の先生などに、この半年間お世話になった感謝の気持ちを込めて品物を贈ります。
これは日本ならではの習慣ですが、決して先方に儀礼的な印象を与えないように心がけましょう。「気持ち」を一緒に贈るわけですから、贈る相手に喜ばれる品物を心を込めて選び、マナーを守って双方とも気持ちの良いやりとりにしたいものです。
贈る時期
お中元を贈る時期は、7月初めから15日ごろ(関西では8月15日過ぎまで)に贈ります。お中元もお歳暮も、一度贈り始めたら、お付き合いが終わるまでずっと続けるのが基本です。
もし、15日を過ぎてしまった場合は、のし紙の表書きは「暑中御見舞い」とします。目上の人なら「暑中御伺い」としましょう。また、立秋を過ぎてしまった場合は「残暑御見舞い」または「残暑御伺い」とします。
お付き合いが疎遠になってきたのにお中元を贈るのは、贈られる方も気兼ねしてしまいます。その場合、いきなりやめてしまうのではなく、一年に一度のお歳暮だけにし、翌年はお歳暮の品の金額を控えるなどして、徐々にやめるようにします。
また、仲人などへのお中元やお歳暮は、3年間贈れば良いといわれています。ただ、3年間贈った後も、年賀状など季節のご挨拶は欠かさないようにしましょう。
「相手や自分が喪中のときもお中元を贈るべき?」
といった疑問を抱く方もいらっしゃいますが、お中元は「お祝い」ではないので、喪中でも構いません。
もしあなたが気になるなら、紅白の水引をやめたり、贈る時期を少しずらして「暑中御見舞い」または「暑中御伺い」としても良いでしょう。
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