カリスマシェフ栗本流イタリアン!!

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第19回
体にいい夏野菜「オクラ」

オクラといえば、あのネバネバを思い浮かべますよね。
オクラのネバネバの正体は、ペクチンという水溶性の食物繊維と、多糖類のひとつであるムチン。
ペクチンは、水溶性食物繊維なので、コレステロールや血圧を低下させるはたらきがあり、動脈硬化、高血圧、糖尿病の予防にも効果があり、また便秘や下痢などの整腸作用も持っています。
ムチンは、胃の粘膜を保護して潰瘍(かいよう)を防ぐほか、肝機能や腎機能を強める作用もあり、また老化も予防します。そして、便秘にも効果があります。

オクラに含まれる食物繊維は、ごぼうやかぼちゃ以上で、豆野菜に匹敵し、便をやわらかくする効果が大きいです。便秘にお悩みなら、ぜひ食事に取り入れましょう。

オクラの栄養成分であるβ-カロテンは、抗酸化作用があって、コレステロールの酸化を防いで動脈硬化を予防します。そのほか、ビタミンB1、B2やビタミンCも含まれています。

オクラに含まれるビタミンB群やビタミンCを栄養として取るには、生で食べるか、スープなど汁ごと飲める料理がベスト!水溶性の食物繊維であるペクチンも、生のほうが有効に摂取できるので、便秘や下痢の人は参考にしてください。
また、β-カロテンは油と一緒に取ることで吸収率がアップするので、いため物や揚げ物にして食べるといいでしょう。

オクラのヘタの部分には苦味があるため、切り落としてから調理するといいですよ。さらに、塩で表皮をこすってから水洗いすると、うぶ毛が取れて食べやすくなります。色も鮮やかになりますよ。
種子が気になる方は、縦半分に切って種子を取り除いてから調理するといいでしょう。

オクラの選び方ですが、オクラのうぶ毛が均一で、びっしりきれいにおおっているものや、さやの角がハッキリしているものを選びましょう。あと、濃い緑色で切り口が新しいものが良いですね。角が茶色くなっているものは、鮮度がよくないか、育ちすぎです。また、大きすぎるものは、苦くて味が落ちるので注意しましょう。

スーパーや八百屋さんでオクラを買うと、ネットに10本くらい入っているので、残ってしまうことがあると思います。保存するときは、オクラは乾燥と低温に弱いため保存袋に入れて、野菜室で保存します。5度以下になると、低温障害を起こしてしまうので、気をつけましょう。

さて、今回は何を作ろうかな?
では、オクラと相性がいい、やはり夏野菜の「みょうが」を使ったお料理を紹介いたしましょう。

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