第21回
イタリア修行
2012.09.18 [栗本 清]
オーナーシェフのガエターノ・トロヴァート氏、シェフであるお兄さんのジョバンニ氏(サービスマネージャー兼ソムリエ)が快く僕を迎え入れてくれたのを、今でも憶えています。
店内は、キリッと張り詰めた透明な空気感が漂っていました。
妥協は一切許さないシェフの信念や穏やかな風貌(ふうぼう)に光る鋭い眼差しは、今でも僕の脳裏に焼きついています。
「アルノルフォ」で勉強になったことは、料理の盛り付け方はもちろん、トスカーナの郷土料理をいかにクリエィティブに表現するかということ。
僕自身が忘れかけていた、料理の世界に入ったころの初心の気持ち。
それとマンパワーの大切さ。
これらのことを自分の頭と心で再確認したかったのと、イタリアで星が付いていて日本人のいないキッチンで働きたかったので、シェフに紹介してもらい、さらにミラノへ向かいました。
最終回は、「ミラノの巻」です。
Ciao!
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