外国人に日本語を教えてみませんか!

バックナンバー

第3回
日本語教師デビューへの道 その1

さて、先ほど「資格」と書きましたが、日本語を教えるためには、医師や弁護士のように、それがないと仕事ができない、といった免許のような「資格」はありません。ただし、国内外の日本語学校などで、プロの日本語教師として働こうとする場合、下記の①~③の内の条件が一つ以上当てはまることが、応募資格として求められるケースがほとんどです。
日本語を教えるために必要な知識や力を備えていることを証明するために、どれか一つ、条件をクリアすることが、日本語教師デビューへの道となります。
なお、日本語ボランティアでも、指導型の団体では、参加条件として下記の条件が応募資格として求められることがあります。

①日本語教師の養成講座を修了
②日本語教育能力検定試験に合格
③大学や大学院で日本語教育に関する規定単位を取得

まず、①「日本語教師の養成講座を修了」について説明しましょう。養成講座の多くは、日本語学校に併設されていることが多く、期間は、半年から2年で、総学習時間として「420時間」が目安とされるコースが一般的です。月曜日から金曜日まで通学するクラスや、仕事と両立できるように夜間や週末に通学するクラスなど、学校によって、さまざまな形態が用意されています。学費の大体の相場は、40~60万円程度が主流です。こうした養成講座に通うメリットには、分からないことがあれば、その場で先生に質問して解決できること、クラスメートと一緒に切磋琢磨しながら学べること、外国人学習者を相手にした「実習」で実践力が養われること、などが挙げられます。また、卒業後の就職のサポートに力を入れている養成講座も多いので、国内外のパイプについて、これまでの採用実績などを確認しておくのもよいでしょう。各養成講座のホームページや雑誌(『日本語教師になろう』『日本語教育ジャーナル』)の広告などで、自分の条件に合った養成講座を探して、何校か見学して比較した上で、決めるとよいでしょう。

コメント