第5回
海外で日本語を教えてみませんか? 〈入門編〉
2012.06.05 [村上 充]
教え方のスタイルは、現場によって、さまざまです。ただし、一般的に、大学や日本語学校などで教える場合は、いわゆる“ネイティブ教師”、つまり、日本にいるアメリカ人英語教師のような存在として、働くことが多いようです。主に、中上級のクラスを受け持ったり、現地の日本語教師の補佐を行ったり、といった役割が期待されるようです。
そういったケースでは、流暢に現地の言葉を操りながら、日本語を教えるというよりは、例えば、ベトナムであれば、ベトナム人日本語教師と協力し合いながら、日本語ネイティブならではの、正しい発音やこまやかな表現を教えたり、といった役割を果たすことが求められます。もちろん、学校を一歩出ると、異国での一人の生活者となるわけですから、その国の言葉の基本はやはり身に付けていくべきでしょう。ただし、最初から、語学力を理由に諦めてしまう必要はありません。
日本国内で海外の求人情報を探すときは、ウェブサイトが中心となるようです。ここでは、主要な2サイトを挙げておきます。
●「日本村」(*)
●「日本語オンライン」(*)
ただし、これらのサイトで紹介されている求人への申し込みは、万が一、トラブルなどが生じた場合も、全て自己責任となることをご注意ください。
求人の応募条件は、さまざまですが、多くの機関では、前回、前々回のコラムでご紹介した、「日本語教師の養成講座修了」「日本語教育能力検定試験の合格者」などが、条件となるようです。
次回は、ケーススタディとともに、仕事探しのアドバイス、現地でのトラブルへの対処法などをご紹介します。
*「日本村」http://www.nihonmura.com/
*「日本語オンライン」http://nihongo-online.jp/net/index.php?page_id=258
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