外国人に日本語を教えてみませんか!

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第9回
日本語教育の現場リポートⅠ ――インターカルト日本語学校加藤早苗校長に聞く

――楽しそうですね。これから、日本語教師を目指す方へのアドバイスをいただけますか。

それまで培ってきた様々な経験は、日本語教師という仕事に大いに役立つと思います。けれど、日本語教師はあくまで教師です。これまでの経歴は1回ゼロに戻し、日本語をきちんと教えるための力を基礎から身に付ける心構えが大切です。まずは、正しく、効果的に日本語を教えられるようになることが前提条件です。学生たちもシビアに見ていますから。
また、学校では自分の上司(主任教師)が年下ということが多いと思いますが、それは気にせずに、初心者として一緒にやっていこうという気持ちを持てるといいと思います。同じように、孫のような世代の学生であっても、教師と学生であることに変わりはありません。教師として、ゼロから学んでいこうという柔軟性を持てる人に、目指していただきたいですね。

――最後に、加藤先生にとって、日本語を教える仕事の魅力は。

おこがましい言い方かもしれませんが、人の成長する姿を見られることかな。日本語を教えることで、その人の人生に関わって、その人生に影響を与えられるのはこの仕事ならではの醍醐味(だいごみ)です。
そして、多くの「縁」があり、それが続いていくことですね。実は、日本語を教え始めて25年目になるのですが、教え始めたころは、香港からの学生が多かったんですね。今年、当時の学生たちが香港で25周年を祝うパーティーを開催してくれて、出掛けてきたんですよ。大きな盾までもらっちゃって(笑)。最近は、教え子の子どもたちが留学して来ることも増えてきました。結婚式に招待されることもよくあるし、そういった関係が長く続いていくのはこの仕事の魅力ですよね。

※インターカルト日本語学校のホームページ http://www.incul.com/

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