江戸の名残を歩く

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第27回
山岡鉄舟が眠る谷中を歩く

円朝の墓所
円朝の説明

その近くには、禅の弟子である円朝の墓所もあります。円朝遺愛の幽霊画が全生庵に保存されていることから、毎年8月に公開展示がおこなわれています。そして、8月11日の円朝忌に落語家が招かれ、供養の会が盛大に開かれます。

谷中の伝統工芸の店

全生庵を出て三崎坂を東に進むと、信号に突き当たります。道を北に行くと、べっこう屋をはじめ、江戸の伝統工芸の面影に触れられる町並みに出会えます。

観音寺入口
赤穂浪士供養塔

やがて、観音寺の山門が見えてきます。観音寺は江戸時代初めに創建され、6代目住職が赤穂浪士の一人である近松勘六と兄弟だったため、浪士の会合場所としても使われたそうです。

築地塀

境内は江戸の世界ですが、その周りも江戸を感じさせる光景が広がっています。最近では、境内を囲む築地塀が台東区まちかど賞を受賞したことで、「谷中銀座」「夕焼けだんだん」とともに、谷中のシンボルの一つにまでなっています。

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