第4回
1本の「木」の大切さ
2011.07.12 [田中 造景]
ユリノキ(株立30m以上)
今回は、1本の「樹木」が僕らにもたらす大切なこと、「樹木」と共存していかなければならない原理、そしてその「樹の葉っぱ」の役割をお話します。
1本の「樹木」にどれだけの「葉っぱ」が付いているか・・・?などと考えたことはありますかー?
- ユリノキ(株立の根元)
- ユリノキ(株立の根元)
約10mの落葉樹で、約7万枚の葉っぱが付いているといわれています。自分で数えてみると何となく分かるような気がすると思いますが、「数えるって・・・それって大変だね~・・・。」
まあ~ゆっくりと聞いて下さいませませ・・・。
その「葉っぱ」を絨毯のように敷き詰めてみると、ビックリするほどに広~い「葉っぱ」の絨毯となるんですよ。
森の落ち葉の絨毯(神宮の森)
「森」にはその絨毯が積もり積もっているんだよね~。
「樹木」は雨が降ると、雨を恵みの頂として「葉っぱ」で受け止めます。 そして、それは「枝」へ流れ、「幹」へ流れ、幹元へと流れていくのです。 さらに、「落ち葉」から「土」へと流れ、最後は樹木の「根」へ辿り着きます。
辿り着いた恵みの雨(水)は、根の周りの「落ち葉」と「土」の陰でゆっくりと保たれ、樹木が必要な分だけの水分を根から吸収し、樹木の皮をたどって幹や枝へ送ります。必要な水分だけを樹木が吸収してるんです。
天気の良い日には、「葉っぱ」は、太陽の光から光合成(恵み)を受けます。「樹木」は光から栄養をもらって、「樹木」が倒れないように「根」を張り、肥えて成長して活きていきます。
森の落葉・腐葉土の中で保たれている水分は、気温が上がると「水蒸気」となって蒸発し、それが「雲」となり、また雨(恵み)を降らせてくれるのです・・・。これが正しい自然の流れの営みなんよね。
この原理は、実は僕ら生きものが生かされている為の凄く当り前で重要な原理なんです!「動の時間軸」に「1本の樹木」から作り出されているモノ、僕たち生きものにとって大事なモノ、生きる為に無くてはならない大事なモノそれは何でしょうか・・・?!
考える間もないけんど、
そうです、「1本の樹」が僕らを含め「生きもの」皆に与えている絶対的に必要な「モノ」・・・それは、「酸素」なんです!
樹木の「葉っぱ」は、森の腐葉土などが分解される時に出す「二酸化炭素」を吸い、「葉っぱ」の下から「酸素」を出しているんです。
この1本の樹木の「葉っぱ(落葉した葉を含む)」の役割も、僕らの生きる為に絶対的に必要な自然の営みの1つだということなんです。
不思議で、面白かね~。な~んか繋がっとるね~。
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