人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第15回
「職人魂」と「禅」そして「スティーブ・ジョブズ氏」

禅宗の中で「禅」の教えがある。
他人の芝生がキレイに美しく見えるときは、誰にでもある。
自分をとりまく環境は常に動いている。時は進み、川は流れ、空も動けば地球も動く。そして僕ら人間の血や心も動かされ、時に焦りも生じる。焦りが続くと、迷いが生じ、足元が「ブレ」てしまう。

こんな時はどうするか?
一年に一度といわず二度三度、自分自身のことちゃんと考えてみるのも悪くなかよね。そうだそうだ…決して難しいことではない。「悟る」のです。このストーリーを「禅」といいます。

東本願寺

また、このストーリーを座って考えることを「座禅」といいます。
「雨・風にも耐えろ!」なんて結構「メンドクサイ、ウザッタイ」かもしれんけんど、「耐え・忍ぶ」ことはただ焦らず落ち着くこと。急ぎたい気持ちもやまやまじゃっけど、たまには「心の整理」も忘れんようにせんといかんがね。そんな「禅の道」であるがよ。

職人が少なくなってきているいま、ものづくりの教えは、どこへゆくんだろう。僕らの先輩方、先祖が培ってきた教えをなくしたくない!常にそう願っている。
庭道の指針は、一個人の「己魂」(みたま)を大切にする「心」にある。社会や会社、市町村や日本国も同じ心であってほしい。ものづくりの原点、職人の原点は日本の「禅の道」にある。

東福寺光明院の雲嶺庭

世界屈指のものづくりのカリスマであり実業家であった元アップル社会長・故スティーブ・ジョブズ氏や、日本を代表する発明家であり松下電器産業(現パナソニック)の創設者・松下幸之助氏は、いずれも「禅」と向き合い「禅の道」を極められた方々である。また、日本の文化を愛してくれた方々でもある。

いくら難儀な時代や環境だとしても、日本人的「OMOIYARI」は持ち続けていくべきだろう!その「OMOIYARI」こそ、緑や自然や社会を元へ戻してくれる礎となる。
時代が良くなかせいもあり、いろいろと考えることたくさんあるかもしれんけど、たまには「ドカーン」と一発叫んでみようよ!そう「ドカーン!」とさ。まぁ、ブツブツ言うと悲しくなっちゃうから今回はこんな感じで…。

そうそう、二十四節気の「小暑」の次は「大暑」(7月22日)。一年で一番暑い時期。その大暑に入る前までに体調をちゃんと整え、体も動かして体力をつけ、暴飲暴食したり冷たいものを食べ過ぎたりしないよう、十二分に気を付けてくださいませませ。お腹が「グィーン」と張ってきたら、要注意じゃ~。
次回もまた「暑モノネタ」で涼しく書いちゃいますね~。ご期待くだされ~。

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