人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

バックナンバー

第17回
植物と東洋医学

まずは、心のケアから始めるとよかね。これって「気」のバランスね。中国四千年前から伝わっている人間の体の仕組みを記した図にも、そう書いてあるね。「病は気から」と昔からよくいったもので、「気」がヒトのすべてであると、東洋の医学は説いた。西洋医学が進化し続けておるけんど、最近は東洋医学も見直されており、東洋医学も進化してきている。

樹木や植物などを害虫から守るのも、人間の体を守るのと似ている。そうです、自然も人間もメカもモノも、「軸」を中心にバランスをとっているだけのこと。これがずれれば、全体のバランスが崩れていく…すなわち「弱る」ということぜよ。

「元気」な者に人は自然と集まる。「元気」とは、人間に必要な「元(もと)」の「気」だからである。赤子だって精一杯元気に泣く。泣いて泣いて泣き続ける。この赤子の泣き声は、生命の声であり、要するに新しい「気」なのです。

ちなみに、東洋からの言い伝えで、お酒は良い気分で飲めば「栄養」となり、気分の悪い時に飲めば「毒」と変わるそうですが、つまり自分の体の声に耳を傾け、バランスを取れということではないでしょうか。(ただし、飲み過ぎはダメですが!)

そのような己の「気」を確かめ、日々体や心のバランスをとり、ケアをしながら歩んでいけるといいね。バランスをとるための「かじ取り」をしっかりやっていくことが、大切だよね。

なお、旬の物は「気」をもっており、厄も落としてくれるといわれています。皆さんも、冷たい物ばかり食べてお腹を冷やさないように、旬の物を上手に取り入れて大切に食べてくださいね。

旬の物といえば、うなぎも悪くないしアユも悪くない。ハモも悪くないしスイカも悪くない。ソーメンも良いね…。夏はおいしいものがたくさんあるけど、食べ過ぎには注意せんといかんね。
さあ、皆さんも無理しないで、もう一度自分の日常を見つめていこうね。まだまだまだまだ、僕らは生きてゆかなければならにのだから…。

コメント