第18回
うごくからこそ生きている
2012.09.11 [田中 造景]
夏の七草は、シロツメクサやツユクサなどで、秋の七草は、おみなえし・おばな(ススキ)・ききょう・なでしこ・ふじばかま・くず・はぎ、だね。万葉集にもこんな歌がある。「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花」。この秋の七草は、伊勢神宮(外官)の観月会で供えられる。
春の七草はで、セリ・スズナ・ハハコグサ・ハコベ・コオニタビラコ・カブ・ダイコン(すずしろ)で、邪気を払い、万病を除く占いとして食べる。呪術的な意味だけではなく、お節料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという意味もある。
このように、旬の物は体に良いということ、そして弱った胃をいたわってくれるということじゃね。
それと同時に、旬でおいしく質の良い物は、エネルギーの源になるということである。だって人間は、口からパワーとなる栄養源やエネルギーを補給するもんね。
戸隠神社の夫婦杉(樹齢300年以上)
太陽の位置が移りゆけば月の位置も移りゆき、地球の動きも移りゆき、空も移りゆく。空が変われば山の様相も変わり、
鳥海山 雪解け水がつくりだした七ツ釜
川から海も変わり、季節が移ってゆく。
男鹿半島 北緯40度
僕ら人間たちは、大地から恵みを受けながら生きておるね。万物あってこそ存在する、人間の生命(いのち)じゃ~。
世の中には、順番や秩序が必ずあるんよね。自然に逆ろうてもいかんし、親や先輩に逆ろうてもいかん。動物や食物も同じこと。
我々は常に「謙虚な心」を持つべきじゃ。
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