人はなぜ『道』を探すのか?庭道への道

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第19回
神無月

最近、集中豪雨で土砂崩れや山崩れが起こるね。

那智川(2011年 台風12号の災害)

雨が集中的に降るからなんよね。雲が同じ方向へ進み、同じ場所や同じ山々で雨が一気に降る。そして水に耐えきれなくなった山々は、崩れて流れていく。
自然は恐ろしかね。何にも罪がない僕らまで飲みこもうとする自然は怖かね。
僕らの祖先はその昔、自然界を神に例えていた。日本神話に登場する人物・神武天皇(じんむてんのう)は、日本の初代天王である(古事記、日本書紀による)。日本書紀や古事記では色々な呼び名があるようですが、「神武天皇」とは奈良時代につけられた呼称だという。その神武天皇は、熊野古道(紀伊の国・現在の和歌山県にある)の山や海や滝、そして動物たちを「神」に例えました。

紀伊の熊野古道
那智勝浦

飛瀧神社

自然界には逆らわず謙虚な姿勢であるために、「那智の滝」や「八咫烏(やたからす)」など1つ1つのモノを目で見て強く感じとり、人間に必要なモノだとするものを「神」とした。現在、その熊野の山々や神を奉る社など、

熊野那智大社

その古道も含めて世界遺産になっている。先程出てきた「八咫烏」は、サッカー日本代表のエンブレムにもなっている。
八咫烏は山の自然の案内鳥で、神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれひこのみこと・神武天皇のこと)を熊野の山々から吉野(奈良県)まで山道案内したとされていて、現在は熊野那智大社に奉られている。

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