第22回
生きぬく力─守りに入るモノに明日はなし
2013.01.22 [田中 造景]
そんなこんなで寒い話になってしもうとるけんど、あと25日ほどすると、春へと動くがよ~。2月4日の節分から、天地が春へと動き始め、日本列島が暖かい方向へと向かう。嬉しかね…ありがたかね…。
間もなく春です。天と地が動けば、自然と人も動く。「天人地」が正しく動くようになる。
死なないためには、計画が必要である。死にたくないなら、生きぬくための理念が必要である。その理念に向かうために、手抜きをしたらいかんね。だって、いつか自分自身に降りかかってくるからさ。
時代が変わり、人も変わりつつある現代社会で、日本人的、武士道的な生き方の「理念」をなくしてはいかん!造景はそう断言したい!
いつの世も、「守りに入るモノに明日はなし」と思う。職人しかできない僕は、技を人から人へつないでいかなければいけんから、守りに入れない。
「生きぬく力」を身につけることは、一歩前へ進むことだ。
現代社会は守りに入る企業や組織ばかりが目立ち始め、希望や目的のある人材は押さえつけられ、しまいには首を切られたりする。こんな悲しい状況の中で、この日本列島が後々もずっと残れるか不安である。
面倒くさいことをやり続けなければ、何かの依存症になってしいまうがよ~。訳のわからんことだらけの世の中にならんよう、一人一人が面倒くさいことでもちゃんと考え、死なないための努力をせんといかんね。
体は生きてても、心が死んだら何にもならんがよ。生きながら死んどるようなもんじゃがよ。
時代は、また大きく変わることでしょう。厳しく苦しい社会になることは逃げられないことじゃっけど、「災い転じて福となす」ということわざのごとく、悔しさをバネにし、生きぬく力にし、志を強く持って、この一年を走りましょうね!
本物が売れて、本物の職人が物作りをし、本物の人間が人の上へ立つ。そんな日本、「made in Japan」を目指して!
武士道精神より、敬天愛人(天を敬い、人を愛するということ。西郷隆盛が揮毫した言葉)。
という訳で、「田中造景」そして「team庭道」を、本年もよろしくお願い致します。
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