第24回
結ばれてできている…(その2)
2013.03.26 [田中 造景]
皆さんは今、春だと感じていますか?
感じているなら、それはなぜですか?
テレビや新聞、インターネットでそう言ってたから?
今、春を五感で感じる人が少なくなってきよるよ。
春夏秋冬の中で、一番五感で季節を感じられるのは、春なんよ。
季節と植物が結ばれていて、植物と人間の五感が結ばれている。この「ATARIMAE」がこれからの時代で大切になってくることじゃろう。
結ばれて世の中ができていることが、いかにすばらしくて、いかにありがたく大切なことか。僕たちは忘れちゃいけん。
日常生活だって、結ばれて成り立っているんじゃよ。電気、ガス、水道、電話、道路などのライフラインもつながってできているし、流通というつながりがあるから商品を手に入れることができる。
こうした生きるための知恵と努力によるつながりが今ちぎれたら、僕たちの生活はままならなくなるがよ。
「ATARIMAE」のことをちゃんと知っちょらんといかんがね。
僕・私は、いつ、どこで、誰の子として生まれ、なぜ今があるのか?
誰と・何とどう結ばれていて、どう結ばれ続けるべきなのか?
いま生活できているのは、誰の・何の支えによるものなのか?
誰と・何と結ばれているから昨日・今日・明日へと歩めるのか…?
結ばれている人やモノに感謝の気持ちが無くなれば、なぜか己魂(みたま)を忘れそうになるがよ。
そうならんように、毎日毎日、一歩ずつ前へ進もう。
そして、次世代の子どもたちや後輩たちのためにも、つなげる努力を惜しまず、明るい未来へとつなげようね。軽く酒を飲みながらでも…(笑)。
さぁ、まだまだ寒い日が続くけんど、体を大切にして、サクラが咲くのを待とうね。
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