第6回
黄金色のきらめき シャンパン
2011.09.27 [蓮實 真知]
では、シャンパンを抜栓しましょう!
と、ここでポーンと派手に音を立てるのはマナー違反。私たちソムリエは、スーッと空気を抜いてからコルクを抜きます。この空気の抜ける音は「淑女のため息」とも呼ばれており、小さければ小さいほど良いとされています。
瓶内の炭酸ガスは圧力のバランスを保っていますが、空気に触れた瞬間、泡となります。シルクの糸のように細いラインでフルートグラスに注がれたシャンパンの泡は、最初はグラスに付着していますが、浮力により緩やかに上昇していきます。それがキラキラと連なって、芳醇な香りとふくよかなコクを私たちの口元へ運んでくれるのです。
黄金色のきらめきの中、細かく長く連なる泡は、まるでクリスタルを散りばめたようなゴージャスさ…。
さあ、見て楽しんだ後は、香りと味を楽しみましょう。
どんな香りがしますか?グレープフルーツなどの柑橘系の香り?それとも、ナッツやトーストのような香りでしょうか。
味わいはどうでしょう。きっと、フワリと華やぐブドウの果実味とパチパチと弾ける泡が、あなたの口いっぱいに心地よく広がることでしょうね。
あなたのセレクトした一杯が、至福のひとときを届けてくれますように…!
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