今さら聞けないワインの話

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第14回
白ワインって体に良いの?

いろいろな効果がある白ワインですが、中でも特に役立つのは、4番目の抗菌力です。
カキなどの生ものを食べるときに白ワインを合わせたり、キャビアにシャンパンを合わせたりするのには、きちんと理由があったのです。つまり、カキやキャビア、また生魚に潜んでいる細菌を白ワインが体内で抗菌してくれていたわけです。
だから、生ガキを食べていたときに白ワインを飲んでいた人だけあたらなかった、なんてことだって本当にあるんですよ!
今までこれらに赤ワインを合わせていた方は、次からはぜひ白ワインにしてみてください!

また、私がよくやるのは「白ワインうがい」です。特に風邪の引き始めに行います。
白ワインを口に含み、寝転がり、飲み込む寸前で止めてのどにワインを染み渡らせます。1分ほどそのまま我慢し、ジワリジワリとアルコールでのどが熱くなったころ、吐き出します。
ワイン好きな私にとっては飲み込んでしまいたいところですが、そこは我慢します(笑)!

これも4番目の抗菌効果を狙ったもので、「白ワインなんてもったいない」と思うかもしれませんが、この場合はコンビニエンスストアなどで売られている小さくて安いものや、前日に開けたワインの残りなどで良いのです。
実はこれを書く前も、なんとなくのどがイガイガしていたので、「白ワインうがい」をしました。本当によく効きますので、だまされたと思ってやってみてください!これで夏風邪も大丈夫です!

さて、赤ワインをご紹介するときは赤ワインの作り方に触れていたので、ここでは白ワインの作り方について解説しておきましょう。
赤ワインは黒ブドウの果実をそのままつぶして搾った果汁から作るのに対し、白ワインは白ブドウか黒ブドウの皮や種を取り除いてから絞った果汁から作るので、赤ワインのような渋みの成分は含まれていません。そして赤ワインは発酵後に圧搾を行いますが、白ワインは絞った果汁をすぐに圧搾し、その果汁のみを発酵させます。ステンレスタンクのみで発酵・熟成させる方法とステンレスタンクで発酵した後に樽(たる)で熟成させる方法、そして樽のみで発酵・熟成させる方法があります。同じブドウを使っていても、それぞれ違った風味に仕上がります。
白ワインは先にも述べた通りミネラル分を多く含んでいますので、ステンレスタンクのみで作る場合はミネラル感がかなり感じられる仕上がりになります。熟成に樽を使用した場合ですと、ハチミツやアーモンドなどのナッツ類、またバニラなどの香りが出てきます。 そして樽のみで作った場合は、クリーム、バター、トーストなど、さらにコクを感じる香りになります。
こんなことも少し頭に入れておくと、白ワインの香りをかいだときに熟成方法がわかって楽しいかもしれませんね!

今回は、「赤ワインだけでなく、白ワインだってこんなにすごいんです!」ということをご紹介してみました。
ワインはやっぱり体に良いんですね。
ただし、飲み過ぎにはご注意!ですよ(笑)

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