今さら聞けないワインの話

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第15回
バーで格好良くグラスをかたむけましょう!

白ワインを使ったカクテル

●キール(白ワイン+クレーム・ド・カシス)

名前の由来は、フランスのディジョン市長・フェリックス・キール氏が、当時ブルゴーニュ産の白ワインの売れ行きが良くなかったときに、白ワインとブルゴーニュ産のカシスのリキュールを使ったカクテルを考案したことが始まりです。
今では「ディジョン市の公式カクテル」とされていて、白ワインはブルゴーニュ産のアリゴテ、リキュールはクレーム・ド・カシスと決められています。

●キスール(白ワイン+カシスリキュール+ピーチリキュール+グレープフルーツジュース+チェリー)

ファーストキスのように純粋で甘酸っぱいことから、この名前がついただそうです。いろいろなフルーツが詰め込まれたカクテルです。

●ピーチレディ(白ワイン+ピーチツリー+ストロベリー・シロップ+ミルク)

1988年のメルシャン・カクテル・コンペティションにて最優秀賞に選ばれた、ほんのりと淡いピンク色のやわらかい口当たりのかわいいカクテル。白ワインとミルクの白一色のなかに、ストロベリー・シロップが入ります。

●スプリッツァー(白ワイン+ソーダ)

スプリッツァーは、ドイツ語の「シュプリッツェン(はじける)」から由来しています。ワインをソーダで割ったとき、炭酸がはじけることから名がつけられました。
最近、缶のカクテルが売り出されましたので、ご存知の方も多いかもしれません。

あまり甘くないカクテルを飲みたいときは、白ワインにビールを半分ずつ入れる「ビア・スプリッツァー」なんかもおすすめです。
これからは暑くなりますので、両者をキンキンに冷やして楽しむのもいいですね!

赤ワインを使ったカクテル

●カーディナル(赤ワイン+クレーム・ド・カシス)

フランスのボジョレー産の赤ワインとカシスのリキュールのカクテル。
白ワインのカクテル「キール」の赤ワインバージョンで、ボジョレー地方の人たちがキールの人気にあやかって作ったといわれています。

●キティ(赤ワイン+ジンジャエール)

ジンジャエールが入るので、程よい甘さがあり、アルコールが苦手な方にも飲みやすいカクテルです。
「子猫」という名のこのカクテルは、ヨーロッパのバールなどでは清涼飲料水代わりに飲まれたりしています。

●アメリカン・レモネード(赤ワイン+レモンジュース)

レモネードの上に赤ワインを注ぎ足すもので、二層のグラデーションがきれいな、バラ色に染まっていく様子がなんとも美しいカクテルです。
アメリカンスタイルのレモネード、すなわちレモネードをその場で作ることから名付けられました。

●ロマンチック・ハーモニー(赤ワイン+乳酸菌飲料)

カルピスなどの乳酸菌飲料に赤ワインを少し注ぎ足すもので、混ぜるとピンク色に変わります。
美しく甘口なので、ワインが苦手な方にも飲みやすいカクテルです。

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