今さら聞けないワインの話

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第18回
安くて美味!ニューワールドワインのすすめ-1

人工のコルクのほかに、スクリューキャップが使用されることもあります。第5回のコラム「ワインと共に月を楽しむ」でもスクリューキャップのワインについて触れましたが、スクリューキャップも人工のコルク同様、ブショネの心配は一切ありませんし、高い品質を保つことができ、保存に適しています。
また、ニューワールドのワインは、フランスのように丘地にブドウを植えているため、日当りがまちまちだったり、数メートル先から土壌が変わったりということがないので、ひとつのワイナリーからできるワインの質にバラつきがありません。そのため、ひとつのブランドで大量生産ができることも、格安の理由として挙げられるでしょう。

冒頭にも述べましたが、ニューワールドは以前ヨーロッパ諸国に植民地支配されていたため、もともとワインを作るノウハウを持っていました。ですので、ニューワールドのワインは安いだけでなく、おいしい優れものなので、デイリーワイン(日常ワイン)として持って来いのワインなのです。
近ごろは、PBブランドとして取り扱われているワインもニューワールドのものが多いように感じます。「安いワインだけど、大丈夫かな?」なんて疑問を持ったときは、産地を確認しましょう。あまりにも安いヨーロッパのワインはお勧めできませんが、ニューワールドのものでしたら買うべきだと思います!

また、中には高品質なワインも作られています。ヨーロッパからニューワールドに渡り、独自の方法でブドウを生産し、自分なりのワインを作っている有名なワイン生産者もいるのです。なぜなら、フランスやイタリアなどでは、ワイン作りに対し規制が厳しく、個人のノウハウが十分に生かせない環境にあるからです。
生産にかかる費用もニューワールドだと少なくて済むため、安くて高品質なワインが生み出されるというわけです。

皆さまは「オーパスワン」というワインを耳にしたことがありますか?
このオーパスワンこそ、アメリカで生まれた高品質なニューワールドワインで、私も大好きです。

次回は、「安くて美味!ニューワールドワインのすすめ-2」です!

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