今さら聞けないワインの話

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第19回
安くて美味!ニューワールドワインのすすめー2(オーパスワン編)

■毎年高いパーカーポイントを獲得!

そして、もうひとつ。
高得点のパーカーポイントがつき、全米で話題騒然となり、即時完売したことから世界的に有名になったこと。それまで、アメリカのワインがここまで評価されることがなかったのです。
それにより、日本にもたくさん輸入されるようになりました。今ではオーパスワンの25%がアメリカ国外に輸出され、そのうち60%は日本に輸出されているのだそうです。

ここで、ワインを評価するときに良く出てくる、「パーカーポイント」について触れておきましょう。
パーカーというのは、世界的に有名なワイン評論家、ロバート・パーカー氏のことで、彼がワインを100点満点で評価し、一般の人々にわかりやすくワインを提示したものです。彼が85点以上をつけたワインが美味といわれていますが、それは全世界のワインのうちのわずか0.1%にすぎないため、高得点を獲得したワインはまたたく間に名が知られ、市場価格が上がっていくのです。

オーパスワンは、このパーカーポイントを毎年95点前後も獲得する高評価のワイン。
評価された最初の年は、「Opus won!(オーパスの勝利!)」と言った人も多かったようです。
当初は1本50ドルくらいで売られていたのですが、先述の通り市場価値が上がったため、今では1本200ドル以上もするプレミアムワインとなりました。

■おいしい理由

そして、こんなにも人々から愛されるのは、やはりおいしいからですよね!
毎年、天候やブドウの出来具合により、セパージュ(ブドウのブレンド)が変えられます。それにより、毎年安定した高品質なワインができるのです。主にカベルネ・ソービニヨンから作られますが、メルロ、カベルネ・フラン、マルベックなどからも作られます。

口に入れると、シルクのような滑らかさとともに、凝縮した果実味と力強いタンニンが広がり、ボリュームが感じられます。オーパスワンは、ヴィンテージが若くても古くても、どちらもそれなりに楽しむことのできる、上品で秀でたワインだと思います。

■ジビエと共に…

カベルネ・ソービニヨン好きの私は、このワインの誘惑に勝つことはできません。本当にあのとき、「この子」に出会うことができて良かったと思っています。
普段、フランスのワインしか召し上がらない方や、アメリカのワインはちょっと…という方もいらっしゃると思いますが、ニューワールドにもこんなにおいしいワインが存在するのです。
これを機に、オーパスワンに出会ったら、ぜひ召し上がってみてください!
きっと、ニューワールドワインの新たな発見ができると思いますよ!
また、オーパスワンをすでにご存じだった方は、これらのウンチクをぜひ披露しながら召し上がってみてください。

ちょうど、ジビエの季節になりました。
オーパスワンとジビエのマリアージュ、お試しあれ!

次回は、同じくナパ・バレー生まれの日本人が生み出すワインについてお話します!

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