今さら聞けないワインの話

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第23回
一度の食事で10数種類のワインを頂いた話

そして、トリに出てきたのは…な、なんと「器がないデザート」だったのです!
食事が終わり、すべての食器が下げられると、まずシリコン製の1メートル四方ほどのテーブルクロスが敷かれました。そして出されたのは、まずワイン「ポールマリー・ピノ・デ・シャラント」。
次に、先のテーブルクロスに球体のチョコレートが置かれ、その周囲に絵を描くように数種類のソース、クランチなどがちりばめられました。みるみるうちに、テーブルが、キャンバスへと変身していきます。
最後に、この球体チョコレートが50センチくらいの高さからバンッと落とされると、中からアイスクリームやホワイトチョコレートを液体窒素で固めた物などが出てきて、アートが完成。
これを「描き」終えたパティシエは、一言「Enjoy!」。
私たちは目を丸くしながらも、この「アート」をおいしく頂いたのでした。

ここまでの料理を、のべ15杯のワインと共に楽しむわけですから、どれだけ飲んだのかわからないのが正直なところ。もちろん私は、一口たりとも残さず堪能しましたが(笑)。
こんなにたくさんの種類のワインを頂きながら食事をするなどなかなかないことですし、世界一といわれるような有名店に足を運べることも滅多にないので、本当に良い経験をしたと思っています。ワイン好きの方々は、心から楽しめるお店だと思います。

同店でなくても、料理ごとにバイザグラス(グラス売りワイン)を楽しめるお店でしたら、ぜひこの飲み方を試してみてください。ワインの楽しみ方が増えますよ!

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