ソムリエのつぶやき

バックナンバー

第28回
京都でワインを楽しむ

ふらりとお出かけ・・・しかも、お目当てのお店でお食事するために・・・。そんなご旅行を皆さんは計画したことはありますか?
フライトの合間のステイでお目当てのお店に行ければ一番良いのですが、ステイがない場所ですとなかなかそれは叶いません。今回は、ふらりと京都の「hikari yurari(ヒカリユラリ)」というワインバー目当てに足を運びました。
飛行機が大好きな私は、休みの日に飛行機に乗ることも全く躊躇せず、京都に行くのに、伊丹からバスで行くことを選びました。新幹線で行ったら良いのに・・・という言葉が聞こえてきそうですね。笑
伊丹から京都まではバスで50分。東京を出発してから2時間ほどで京都に着いてしまうなんて、お手軽で良いですよね! といいましても、空港が通勤先なので、その道のりが苦にならず、皆さんより少し飛行機が身近に感じるというだけのことなのだと思います。

このお店の場所は、地図によると、京都市役所のすぐ裏の筋に面しています。それなのに、探しても探しても、なかなか見つかりませんでした。タクシーの運転手さんに伺っても、この辺にお店はないとのこと・・・。番地と照らし合わせて、やっと見つけました!外観は普通のマンションでした。お店の住所を見ると、そこには「B1」と記載されていたので、階段を見つけ、恐る恐る降りてみると・・・そこにはお店が2軒ありました!!なんという隠れ家チックなお店!しかも、表札のようにお店名が書いてあるだけ。迷うことも想定して早めに出発していたので、オープンよりも数分早めに到着してしまい、なんだか変にソワソワしてしまいました。

18時開店と共に、ドアのロックが外され、店内に入ったのですが、意外にも店内はカウンター12席と、こじんまりとした空間でした。事前に、食べログなどで、お店のお写真などを拝見することもできたのですが、この瞬間を楽しみにしていたので、あえて情報は入れずに参りました。すると、中から「コートはそちらのハンガーにお掛けください。」との声。
「ん???」店員さんが居るのに、コートを掛けてくださらないのか?と、疑問にも思ったのですが、仕方なしに自身でコートを掛け、カウンターの一番奥に着席しました。振り返ると、そこにはガラス張りのワインセラーがあり、中には、ワインだけでなく、豚さんの足が5本!!!メニューには「自家製生ハム」とあり、前菜に迷わずお願いしました。
最初の来客は、私たち2人と、1人でいらした男性との3人でした。ワインと前菜とをオーダーしましたが、隣の男性にワインを説明していて、なかなかテンポ良くというわけには行きませんでした。カウンターの奥を見ても、他にスタッフが居ない様子。説明からオーダーから、ワインの抜栓からお料理、盛り付け、片付けと全てオーナー1人でやるのではないだろうかという疑問を抱き始める私たち。こういう時、接客業をしていると、無駄に色々と気を遣ってしまうのが善くもあり、悪くもあるところ・・・職業病ですね・・・。手伝って差し上げたいという気持ちを押えて、思い切ってオーナーに聞いてみると、私たちの予想は大当たり!満席だと12人を相手に、全てをご自身だけで切盛りしているというのです。そこで、最初のハンガーの謎も解けました。笑

カプレーゼ

自家製ハムの盛り合わせ

前菜は、仕込みをしていたものをそのまま出してくださるようなメニューなので、すぐに頂けるのですが、メインのお肉は、オーダーが入ってから焼いてくださるので、オーナーも大変だと思います。でも、きっと、予約を取る時間を少しずつずらしているようで、手際良くサーヴされていました。平日にもかかわらず、入店から2時間もしないうちに、満席でしたので、人気店なのを実感しました。



コメント