ソムリエのつぶやき

バックナンバー

第36回
フランクフルトのイタリアンでお勧めしていただいたのは・・・

ドイツ、フランクフルト滞在時に、よく同僚と訪れるイタリアンレストランがあります。なぜ、ドイツでイタリアン?!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ソーセージとジャガイモにビールは、毎食いただくのは、少々飽きるもので・・・。それに、イタリア人オーナーが経営するイタリアンが美味しく、日本人の好みもご存知なので、行きやすいこともあります。そのお店の名前は「トッポ ジージョ」。あのネズミのキャラクターを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? まさに、あのネズミから店名を付けているのですが、日本でも、以前、放送されていたことがあったので、日本人には馴染みがある名前かもしれません。入り口では、身長1メートルほどのトッポ ジージョが出迎えてくれます。今回、このコラムを書くにあたって、トッポ ジージョについて調べてみたのですが、もともと、イタリアの人形劇の主人公だったって、知っていましたか?しかも本名は「トッポ ルイス」なんですって!

イカのソテー

ルッコラのサラダ

と、蛇足はさておき、こちらでは、いつも新鮮なイタリア本場の食材を頂くことができ、メニューはあってないようなもの。オーナーがその日のお勧め食材を教えてくださり、調理方法も好みを聞いてくださり、パスタやリゾットも気分で選ぶことができます。お料理をシェアして頂くのが普通の日本人に合わせて、数を人数分用意してくださったり、あらかじめ取り分けてサーヴしてくださったりもします。

ボンゴレビアンコとチーズリゾット

牛のステーキ

イタリアワインを取り揃えていて、比較的お手頃価格のものが多いので、プロセッコ、白ワイン、赤ワインと、お料理に合わせて、安心してボトルを空けることができます。あるとき、オーナーに赤ワインを頼もうとしたところ、エチケットにウサギが描かれている、あるワインをお勧めしてくださいました。このワインは、かわいくて、美味しい。このお店では、このワイナリーと直接取引しているので安く提供できるワインなのだと説明がありました。実際、いくらで提供されていたのかはわかりませんでしたが、お会計からすると、30ユーロくらいだったと思います。


ロッソピチェーノ スペリオーレ
イル ブレッチャローロ
(@トッポ ジージョ)

こちらのワインは、お肉料理とのマリアージュをオススメできる「ヴェレノージ ロッソ ピチェーノ スペリオーレ イル ブッチャローロ」です。セパージュは、モンテプルチアーノ70%、サンジョベーゼ30%、とイタリアの土着品種から作られるワインで、ブラックベリーやカシスなど、黒系のしっかりした果実の香りを楽しめ、重すぎないエレガントな味わいです。お手頃で、DOCでもこのクオリティなら、かなり良いと思い、ヨーロッパのワインは、ヨーロッパ内で購入した方が、はるかに安く入手できるので、その後、フランクフルトのデパートのワイン売り場で探してみましたが、残念ながら探すことができませんでした。



コメント