第40回
ミラノで出逢ったワインたち その4
2015.09.07 [蓮實 真知]
楽しみにしていたひとつに、ブルガリホテル ミラノでのランチがありました。ミラノ就航当時、何度も訪れた場所です。気持ち良いテラスがあり、モヒートやシャンパーニュを片手に夕方を過ごすのが好きでした。
ブルガリホテルは、モンテナポレオーネ駅から徒歩10分くらいのところに位置し、私道の一角に、こじんまりと佇む、緑に囲まれたホテルで、都会のオアシスのような所です。部屋数は56室と、小さなホテルですが、その分、スタッフのサービスの素晴らしさを実感します。
そんなテラスでのひとときは、特別な時間になります。前回のコラムにも書きましたが、気温が35度を超える中、テラスに座るのを躊躇しましたが、運良く、日陰のパラソルの下に案内して頂き、ランチをすることにしました。スタートは、フランチャコルタとチョイス!暑い時に飲む、キンキンに冷えたスパークリングワインは格別ですよね!
フランチャコルタとは、イタリア ロンバルディア州のフランチャコルタ地域で造られるスパークリングワインのことで、統制保証原産地呼称(Denominazione Origine Controllata Garantita)の認定を受けたものです。フランス シャンパーニュ地方で造られるスパークリングワインしか「シャンパーニュ」と呼べないのと同様、フランチャコルタ地域で造られるスパークリングワインしか「フランチャコルタ」と呼ぶことができないのです。
そんなフランチャコルタの中でもトップクラスの品質として有名な『ベラヴィスタ(BELLAVISTA)』がリストアップされていたので、お願いしました。周りのグリーンとボトルのエチケットとのコントラストが美しいでしょ!
このオレンジ色のエチケットの『ベラヴィスタ』は、「アルマ キュヴェ ブリュット」という、最もスタンダードなものです。ここにある「アルマ」とは"愛情のこもった"という意味で、敬意を込めて名付けられたそうです。グラスに注がれた瞬間からふわりと香る、洋ナシや桃などの甘く熟した感じや、白い花束を嗅いだような華やかさを感じることができます。
繊細できめ細やかな泡を楽しめる1本で、どんなお食事にも合わせやすいので、コースランチとともに頂きました。
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