第26回
あまり知られていないお店 in ホノルル
2014.12.22 [蓮實 真知]
ある雑誌で目にしてから、気になっていたお店のひとつ。また、京都からホノルル進出とのことでも気になっていました。そのお店の名前は「南山枝魯枝魯(なんざんぎろぎろ)」。少し耳慣れないネーミングではありますが、逆に、一度聞いたら耳からはなれないネーミングでもあります。
お店は、アラモアナセンターから歩いて5分くらいの路地裏に位置し、伺った日のホテルがお店から近かったことも手伝って、足を運ぶことになりました。なかなか、ホノルルまで行って、和食をわざわざ頂くことを予定に入れないかもしれませんが、こちらはわざわざ行く価値のあるお店だと思いましたし、仮に、予定になかったとしても、長い滞在中、がっつりステーキに飽きた時や、和食が恋しくなったときにも重宝するところです。
どんなお店かと言うと、「くずし割烹」というジャンルの和食で、既成概念や固定概念に捉われない独創的な日本料理で、伝統的な要素を活かしながらも「日常使いのできる日本料理」として考えられた、カジュアルで斬新なお料理といったところ。店内は、オープンキッチンを囲むように、コの字のカウンター25席がメインで、手際の良さやライブならではのパフォーマンスを間近で見ることができます。店員さんは、日本の方と外国の方と半々くらいなので、メニューの説明が、日本語だったり、英語だったりするところも面白いところ。どちらの接客にしても、日本で味わう割烹らしくなく、とても元気で、勢いのある接客なのが特徴的です。また、客層が日本人は数えるほどで、どちらかというと、外国の方の方が多くいらっしゃいました。国籍はバラバラで、英語が飛び交うこともあれば、韓国語も、中国語も・・・といった感じでした。
こちらのメニューは、おまかせ1本(50ドル)のみで、先付けから締めまで10品出て来ます。どうして、こちらを皆さんにお教えしたいかと言うと、ワインペアリングがお手頃価格で、ひとつひとつのお料理に対して、1杯ずつ、色々な種類のワインとのマリアージュが楽しめるからです。ワインの産地が、カリフォルニア、アルゼンチン、チリ、ドイツ、と、比較的、ニューワールドのものが多いことが、お手頃価格の理由だったのですが、どれも、きちんと考えられていて、さっぱり、すっきりした、お料理の邪魔をしないラインナップでした。最初だけ1杯、お疲れちゃんビールで乾杯し、出て来たお皿の数だけのワインをグラスで堪能し、途中、お造りと共に、日本酒も嗜む・・・という、なんとも、ちゃんぽんな飲み方をしてしまったのですが、と申しましても、私のことをご存知の方は、首をたてに振ってうなずいているのかもしれませんが・・・。笑
先付けに合わせたドイツのトロッケン
先付け
一番最初のシャンパーニュ
ニシンのにゅうめん
前菜のお肉料理に合わせたボジョレーのロゼ
冷たいお肉の前菜
焼き物
メインのお魚
日本酒のお猪口もオリジナル陶器
〆の天茶漬け
焼き物と合わせたリースリング
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