第17回
知ることは未来をつなぐ架け橋~種・土・食~
2015.01.20 [佐藤舞]
さて、講演会では環境に配慮した農業にする解決策を説明してくださりました。農薬や化学肥料、GMOにより、土壌に生存するバクテリアの量が激減、土からの栄養素が不足し、栄養のない状態の土からは生命の育たない地域になってしまいます。種子は生命の源であり、その中に、作物に成長するために必要な要素をすべて含んでいます。人の都合で操作された種子とは違い、自然の種子は、そこから実る作物と私たちが食する食糧の活力と健康に貢献する、生命の力をもっています。そして、在来種の種子と植物は、その地域の気候、土壌、地域環境に適応する自然の能力を持ち、次世代の種子にその知恵を繋いでいく私たちにとって大切な存在であります。
生命力が溢れ、種の種子の多様性と栄養を戻し、大地からの大きな力をいただくことがとても大切であるとおっしゃっております。種というものは、自らを生きようとし、種は様々な環境に応じて自らが発展する能力をもつものです。
GMO(遺伝子組換え作物)により人の利益性や都合で種の力を奪わずに、本来の種の生命力を発揮できるような、自然界に寄り添う農業、そしてしっかりと流通して、社会的にもフェアである持続可能な農業を目指す重要性をお伝えしてくださりました。『そして種を守り、小さなことでも始めよう!小さな行為が最大の効果を生み出し、やがて巨大な力となる。自分たちが秘められている”大きな力”を広げていこう!変化は私たちの心の中からはじまるものである。』と私たちにメッセージを伝えてくださりました。
私も、小さなことでも、自分自身が自然に寄り添った農業を営まれていらっしゃる農家さんを応援し、その想いや素晴らしさをより多くの方にお伝えできるような活動を懸命に行っていきたいと思います。バンダナ・シヴァさんが語り尽くしてくださった想いを伝承できるよう、心をこめて・・・。
一人でも多くの方に、ちいさなこと、身近なことからでも、種のこと、土のこと、食のことに関して、考え直すきっかけとなり、そしてやがて大きな力になることを願っております。
【参考文献】
未来へつなぐ 種・土・食2014講演会 パンフレット
主催:NPO法人秀明インターナショナル、スロー・スモールスクール
- 2016.06.06
- 2016.02.14
- 2015.12.14
- 2015.11.30
- 2015.10.01
コメント