第4回
~薬は食べ物~ 若杉ばあちゃんからの食養メッセージ
2014.02.24 [佐藤舞]
まず、食材はどこから作られ、私たちの食卓に並ぶのかを考えてみましょう。
有機野菜を栽培されている生産者の畑に訪ねて、有機野菜の魅力をダイレクトに感じてみるのもいいと思いますよ。 土に触れ、太陽と風と水と自然界の恵みを身体で感じたり、生産者の汗水流して、大切に育てた有機野菜を目の当たりにすると、食の選択肢が変わってくると思います。
現代は物に溢れ、安くてすぐに簡単に入手できますが、大量生産された食べ物は、無機質な環境で作られて流通されます。でも、有機な食べ物には作り手さんの想いや、大地の恵み、あたたかさを感じることができるんです。
そして、おばあちゃんは”気の力”、つまり心持ちも大切だとおっしゃいます。ただ食べるという気持ちと、”美味しい!”と感じて食べる気持ちとでは、心で感じる食べ方のほうが、心身共に健康になりますね。愛情込めて作った料理は、格別に美味しいと言いますが、その感情は素晴らしい栄養素なんです。
自分の為、大切な人の為を想い気持ちを込めて作ると、必然的に健康でいてほしいという気持ちなり、それが食材を選択する上での原動力になります。まずは、慈愛し、大切な人、家族を想って食を選択しようと考えてみましょう。そして、学び、実践していってほしいです。
若杉ばあちゃんは、長年の経験から全ての病気の源は冷えであると気づいたので、陰性の強い食材は、夏の暑い日やカラダが陽性に傾いている時はともかくとして、平常時や体調不良の時には、絶対に食べてはならないと説きます。
今回ご紹介してくださったのは、黒入り玄米茶です。玄米を土鍋で弱火で煎り、あたたかいお湯で割る飲み物です。身体の芯から温まり、玄米煎りの豊かな香りに“ホッ”としました。早速、私生活に取り入れて、身体を温める習慣をつけていきたいと思います。
一汁一菜のごはん。ふつうのごはんからすると 質素な我慢ごはんのように感じるかもしれませんが、 質を重視して 自然の理にそったごはんは 本当に豊かです。その豊かさを 今の日常にプラスしていく。今の食事から引き算するのではなく どんどんプラスしていく感覚。これが大切なんです。
こどもたちにも 伝えていきたいメッセージを考えてみましょう。日本の心。食べるものが 体をつくっていくこと。昔の人の知恵。自然の恵みをを大切にする暮らし。それにはまず 、大人が 体感していかないといけません。
若杉ばあちゃんから私たちへ、そしてこどもたちに伝えていきたいメッセージ。
それは”薬は食べ物”ということなんですね。
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