第2回
ココアちゃんと西澤史子さん ~生き物に触れる大切さ~
2013.01.08 [田中マリエ]
ペットと暮らして苦労した点も聞いてみたところ、毛玉を定期的に吐く習性があるため、カーペットの上で忙しい朝に吐かれると大変だったことや、思った以上に早く発情期を迎えてしまい、慌てて避妊手術をしたのですが、避妊手術をする前の数日間は夜中までニャーニャーと騒ぐのでご近所に申し訳なかった、などと話してくれました。また、どうしてもペットホテルに預けたり、長時間留守番させる事が可哀想なので、1泊以上の旅行は自然と少なくなったそうです。
いつも外出先から帰宅すると、どんなに遅くなっても必ず出迎えてくれて、子供が寝た後は自分の甘える番が来たという感じに、西澤さんやご主人の膝へ乗ってきたり、そばにちょこんと座りじっと見つめてきたり。ココアちゃんは、日々の生活の中でいつも西澤さん一家を癒してくれています。
最後に西澤さんより。
「最近は生き物が嫌い、苦手という大人や子供が増えていて悲しいです。小さい頃から生き物に触れることや、それをかわいがる大人の存在は愛情深い人間に育てる上で大切だと思います。私は虫や魚なども含めた生き物全般が好きなので、さまざまな小さな命の中にも愛おしさを感じられる環境や機会がもっと増えてほしいと願っています。例えば、野良の生き物に餌をあげる事をかたくなに禁止する人達の事情は理解できたとしても、共感する事はできません。家族や友達がいなくて孤独に悩んでいる人は、公園で鳩に餌をあげたり、野良猫と触れ合うことで救われるのではないかと思います。もともとこの地球は人間だけの土地ではないはずです。人間が自分たちだけの住みやすいように勝手に開発し自然を破壊して住処にしていますが、他の動植物にとってもこの地球は「家」です。特に最近の日本の除菌や清潔さに極端にまで固執する風潮は、虫や醜い形状の生き物は汚くて害という価値観を植え付ける危険な兆候だと感じます。
- If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.
(強くなければ生きられない、けれど優しくなければ生きる資格がない)
という有名なフィリップ・マーロウのセリフがありますが、私は強い人間が他の生き物に対して守る優しさを持ってほしいと心から願っています。」
(注)キャットネットかまくら:http://catnetkamakura.blog.fc2.com/
<西澤 史子さんのプロフィール>
全国47都道府県で年間14000本、参加者数40万人以上のお見合いパーティーを開催する「エクシオ」の広報兼婚活アドバイザーとして、セミナー、婚活アドバイス等の傍ら、企業とのコラボレーションパーティ、婚活アドバイスサイト等のプロデュースを手掛ける。2012年秋に、株式会社ループを設立し、ジェンダーコミュニケーション・コンサルタントとして、株式会社ループの代表として、企業向けにコミュニケーションを中心としたセミナー・研修の提案を行っている。
現在、fromNowで「今すぐ役立つ『コン活』のプロが贈る男の媚学」を好評連載中。
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