『ものづくり』からできること

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第1回
正しいモノづくりを考える

そこで重要なのは、「新機能の搭載」も去ることながら「デザイン性」。
「デザイン性」は、コストを抑えるのに犠牲にされがちです。今の日本のメーカーは、低コスト化と新機能の開発にばかり注力しているから、デザイン研究に腰が据えられないのだとも思います。
デザインを軽視してはいけません。デザインの美しいモノは、人々の心を豊かにし、気持ちに余裕を生み出し、そしてそれはやがて「明るい社会づくり」にもつながっていくのですから。

だからこれからは、メーカーさんたちに、自分たちが美しいと思う、本当に作りたいモノだけを妥協せずに作って欲しい。
大規模化した組織を維持するために、また世間のニーズに合わせるために、すぐに進路変更するのは難しいかもしれません。
しかし、モノ作りに携わる人間として、こんな殺伐とした世の中だからこそ、メーカーさんたちにはモノ作りの原点に帰って欲しいと思うのです。

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