第2回
玄関は「気」の入り口
2011.09.20 [田中 道明]
「家に帰ったら、まず手洗いとうがいをしなさい」
とお母さんが子どもに言うように、人にとって「口」はおいしいごはんの入り口であり、目に見えない怖いウィルスの入り口でもあります。
同じように、建物の「口」は玄関。玄関は「気」の入口であり、玄関から入った「気」が家全体に蓄積され、影響を及ぼします。
玄関の風水を整えると、そこで暮らす人全員の調和がとれるのです。
玄関の守り神
香港やシンガポールといった風水の盛んな地域では、必ずといっていいほど玄関の前に「こま犬」のような置物を置いています。玄関から悪いものが入ってきて、家族が害を受けないようにとの願いを込め、守り神のシンボルを飾るのです。ご存知の通り、日本ではこま犬が神社を守り、沖縄ではシーサーが多くの家を守っています。日本橋三越の玄関でも、ライオンが座っていますね。
守り神のシンボルを飾れば本当に不運が入ってこないのか、科学的な根拠があるとはいえませんが、同じような風習は世界中で目にすることができます。
もちろん私のオフィスの玄関にも守り神が鎮座しており、いつもがんばってくれています。
ドアの外はどうなっていますか?
玄関の外に立ってみてください。正面が開放的で、おだやかな空気が流れてくる玄関は、風水の良い玄関といえます。さらに、向かいに公園や空き地があれば、家族全員が良い風水の恩恵を受けて幸運に恵まれることでしょう。
一方、向かいの家の角や電柱が玄関を向いている場合は要注意。それらが発する「殺気」は、健康や人間関係・金銭面などでさまざまなトラブルを引き起こす原因となります。また、一生懸命努力をしても実らない可能性が高くなります。
この場合は、物理的にガードをするのが一番。玄関前に適度なスペースをとって、観葉植物などを置き、殺気の原因になる構造物を隠せば良いのです。
玄関を良いエネルギーの入口として保つことは、とても大事なことです。
山や坂が正面にある場合は要注意
風水の良い家は、「玄関の位置が前面の土地よりも高い」という基本条件があります。 玄関が、山や坂、また高くなった丘陵や高層ビルなどを見上げる位置に面しているのは良くありません。最もお勧めの解決策は、リフォームして玄関の位置を変えることですが、それが難しい場合は、玄関の外に大きな鏡をかけ、山や坂などが鏡に映るように(つまり悪い気を跳ね返すように)すると解決します。
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