第16回
吉方位から旅をはじめよう
2012.07.10 [田中 道明]
旅行で人生が大きく変わることがあります。同行した人と一生ものの絆(きずな)が生まれることもあれば、成田離婚みたいにケンカ別れすることもあります。
旅先での人との出会いや、旅先の自然や歴史に触れることで人生が変わることもあります。
旅行でパワーアップすることもあれば、病気になることだってあります。いずれにしても、旅行は私たちの人生に影響する大きなイベントですから、風水とも関係がありそうです。
日本で開運旅行というと、「良い気のある場所に旅行し、その気を持ち帰る」という慣わしが昔からあって、今のパワースポット巡りは正にそれです。
一方で、欧米や香港、シンガポールのような地域の人たちにとっての開運旅行は、「旅そのものの無事や成功」が主目的です。
これは、私がリリアン・トゥーから風水を習う中で、日本と世界の大きな違いを感じたことのひとつです。
そもそも風水が育まれた昔の時代には、交通手段も宿泊施設も整っていませんでしたから、旅は命がけで、生きて帰ってこられるかどうか…というレベルだったはず。
だから、真剣に旅の無事と旅先での成功を願ったのだと納得できます。そして風水では、旅行中の不運を避けることを重視します。
成果が求められる出張や、夫婦としての絆を確かめ合う新婚旅行、また家族の絆を深める家族旅行や、病気の療養を目的とした旅行のように、目的のはっきりしている場合は、よりイメージしやすいでしょう。
風水の良い旅行は、人生を好転させるのにとても有効です。
この夏の旅行は、風水を意識してみませんか?
「To」ではなく「From」
自分にとって吉となる方位から来た、となるように旅先を選択してください。吉方位から良い運を旅先に持っていくことで恩恵があるのだ、という考え方です。
どこに向かうかという「To」ではなく、どこから来たかという「From」の方位を意識します。
「今月は南西に行くと吉」とか「あなたは北に行くといいよ」などという占いなどのアドバイスは、ここでは忘れてください。
「北西からきました」といったように、「From」を軸に旅先を決めれば良いのです。
どの方位から移動するかを確かめれば、それでいいのです。
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