第30回
鏡と風水
2013.06.25 [田中 道明]
■割れた鏡・小さな鏡
割れた鏡や複数の小さな鏡を飾ることは、やめた方がいいです。
私は以前、東京にある大きな会社の役員室に至る廊下の壁に細かい鏡が不規則に貼られたデザインを見たことがあります。
「組織がバラバラになるからはずした方がいい」
と助言したのですが、「フロアのトータルデザインの一環だから」ということで、結局そのまま残りました。
その会社は、その後半年も経たないうちに取締役の不祥事が発覚し、経営危機に陥りました。
このように細かい鏡が複数あることは、別れとゆがみを象徴するのでやめた方がいいです。1枚のしっかりした鏡が幸運をつくる鏡です。
■風水の凸面鏡
この凸面鏡は、中華街に行くとよくおみやげ屋で売っています。黄色の八角形の板に陰八卦といわれる三本線のマークが描かれ、中央に凸状の鏡が付いているものです。
これは悪霊払いの儀式で使われることもある、気をすべて跳ね返す強力な魔除けの風水グッズです。この鏡が家の外にある電柱からの殺気を押し返したりするために使われているのを、私はこれまでに何度も目にしました。
しかし、悪い気を押し返すのと同じように、悪くない気まで押し返します。鏡の力は「陰八卦」のシンボルによってさらに強まるので、パワーが非常に強く、幸運も友人も跳ね返してしまうので、近隣に有害な気を送り、ご近所との関係が台無しになることもあります。
他人に害のあるような風水の使い方は、結局自分を傷つけるので、やめた方が良いでしょう。
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