第3回
共働学舎とさくら
2012.03.21 [功能 聡子]
社会的企業の草分け
「さくら」のチーズを作っている共働学舎新得農場は、宮嶋先生の長男である望氏が、米国留学を経て1978年に設立しました。共働学舎の理念にのっとり、社会で居場所を見つけられない人や、心身に障害を抱える人々とともに働き、生きる場を提供しているのです。
設立当初から経済的な自立を考え、本格的なチーズ作りを続けてきた宮嶋望氏は、「社会起業家」とか「ソーシャルビジネス」などという耳触りのよい言葉が私たちの前に現れるずっと前から、事業性と社会性の両立に取り組んでこられました。社会で一番弱い立場にいる人たちと共に事業を起こし、経済をまわそうと、30年以上も格闘し続けていらっしゃる。本当にすごいことです。
気合の入ったカンボジアの社会起業家と会うとき、私はいつもこの宮嶋さん父子のことを思い出します。
<参考>
共働学舎新得農場:http://www.kyodogakusha.org/index.html
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