私が見つけたライフワーク(3)

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第8回
国際シンポを終えて

オイコクレジットは、中南米やインドを中心に世界36か国にオフィスを持ち、途上国の貧しい人々を対象に小口の融資を行うマイクロファイナンス機関への投資を行っています。同時に、30年以上前から途上国の中小企業、特に農業協同組合やフェアトレード団体などに対する投融資活動を行ってもいます。
これらの活動を通して、昨年は世界で約2600万人の貧しい人々にサービスを提供したそうです。素晴らしい広がりですね。投資家の数は、4万5000人。多くは特に大金持ちというわけではなく、若手のビジネスマンや教師、看護師など普通の人々だそうです。

オイコクレジットの設立の精神と活動の広がりにも感銘を受けましたが、同時に、設立初期の段階から法人税免除などの特例措置で社会的投資を支援してきたオランダ政府の先見性にも衝撃を受けました。日本でも社会的投資の実現に向けた環境づくりをしなくては、と強く思わされた訪問でもありました。


シンポジウム終了後、東京を散策

ベンさんは童話作家の顔も持ち、これまでに数冊の本を出版したことがあるそうです。来年定年退職した後は、「子供向けの本をもっと書きたい」と、顔をほころばせていました。
また一人、すてきな人生の先輩と出会えたことに感謝しました。

※国際シンポジウムの様子は、ARUNホームページからもご覧いただけます。
http://www.arunllc.com/2012/10/27/pictures/

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