私が見つけたライフワーク(2)

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第11回
雑草の王様「タケニグサ」

タケニグサのツボミ
タケニグサの花と花後

ところでタケニグサは、容姿が変わっているだけでなく、花も変わっています。
上の写真を見てください。どれが花だか分かりますか?どれも花のようにも見えるし、どれが花かわからないかもしれません。
白いヘチマのようなものがツボミ(左の写真)で、白い針金のようなものが花(右の写真)、ちなみにオレンジ色のミニこけしみたいなものは、花が終わって種になる部分です。

何か変だと思いませんか?そうです、花びらが無いのです。ツボミの方を見てください。針金のような花を包んでいるものは「ガク」で、花びらではありません。しかも、このガクは開くと落ちてしまいます。ですから、針金の部分だけが花として残ります。
そして、この針金は全部おしべで、真ん中の太い部分がめしべです。咲いたときに落ちたガクは、風に吹かれて飛んでいってしまいますが、朝なら葉の上などに残っていることもあります。

タケニグサの落ちたガク

大きく育ち、日本では雑草扱いされてしまうタケニグサですが、その分、絶対に絶滅危惧種にはならないと思うので、これからも毎年楽しめるでしょう。
ただ、日本は狭いですから、西欧のように庭で楽しむのは難しいですが、夏の風物詩としてその辺で楽しむことができます。その点では西欧よりも自然に親しめると、喜んでよいのかもしれません。

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