第1回
イブキジャコウソウの楽しみ方
2011.10.25 [西原 升麻]
何もなく乾燥した岩の周りに貼り付いています
この花に限らず山野草は庭、付近の街中、河原、そして野山などに実際に出かけて、見て感じて匂いを確かめ、体感する方が楽しみ倍増です。
山の上まで歩くのはきついし、と言う人もいるかもしれません。
でも、山に歩いて登らなくても案外簡単に見ることができるのです。私がイブキジャコウソウを見たのは、浅間山近くの高峯高原と白樺湖近くの霧ヶ峰でした。高峰高原では駐車場から山を登るのではなく、建物の脇を抜けて水平な細い道を少し行ったところにありました。霧ヶ峰では車山の山頂で見られましたが、山頂へは駐車場からリフトを使って簡単に行くことができます。
この花は場所にもよりますが、山だったら7月から8月にかけてが見ごろです。山には一番出かけやすい時期なので見るには好都合です。山に行ってすることは前や上だけでなく、足下も注意して見ることだけです。そうすればきっと見つかると思います。
岩のところなら夏草にも負けず背が低くても生きて行けるのです
それから、山野草ウォッチングで忘れてはならない物があります。
それはデジカメです。最近人気のデジタル一眼でも結構ですが、それよりマクロ機能付きのコンパクトデジカメの方が持ち歩きにはかえって便利です。
肉眼の場合は極端に近づくと、ぼけてしまいますがマクロ機能なら1cmくらいまで近づけます。後で写った物を見ると、大きく拡大され、こんな風になっていたのか!とびっくりするくらい詳細なことが分かることも多く、ミニ顕微鏡みたいです。ぜひマクロ機能を楽しんでもらいたいと思います。
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